狼・大口真神「蹙蹐」

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「蹙蹐」(しゅくせき)とは、足をちぢめ、小またに爪先立って歩くこと。 材料:楠 仕上:天然オイル 寸法:150×170×105(mm)(台座含む) 御神木巡りから生まれたMiyabowの「大口真神」 真神は、狼(ニホンオオカミ)の古名や異名。「まことの神」、「正しい神」を指す言葉。大口真神(おおくちのまがみ、おおぐちまかみ)、御神犬とも呼ばれる。 御神木のつい手を合わせてしまうような「神々しさ」、人を寄せ付けない「恐怖感」、この世あらざるような霊力を感じる「神秘性」、森の主のような「堂々とした威厳」、そして日本人との「距離感」 これらの御神木と対峙した時の感じたエネルギーをどう表現したらうまく伝わるだろうか。そうした時に脳裏に浮かんできた狼=大口真神。 狼について調べれば調べるほど、私の思い描くエネルギーと重なった。 少し、狼信仰についてのお話を… 狼信仰は、山岳信仰と結びついて盛んになり始まったと言われる。その後、田畑を荒らす害獣の鹿や猪を食べてくれる益獣としての農事の神として信仰されるようになった。また、江戸では火防・盗賊除けの守り神だったという。その理由は、犬は火事がボヤのうちに気がづき、また盗賊が店や蔵に侵入した時も騒いで知らせたり、賊を襲うという習性があるからだという。 その後も、時代によってお犬さま信仰は変化してきた。安政五年に大流行したコレラに効くといって、三峯神社のお犬さま信仰が用いられたこともあった。コレラは「孤狼狸(コロリ)」と呼ばれ、この世のものではない異界からの魔物の仕業と信じられていた。その魔物を退治してくれるのがお犬さまというわけである。 現在では、登山や旅行安全の神として、「おいぬ」は「老いぬ」にも通じるところから、健康・長寿の神であり、戌は安産・多産なことから、安産・子授けの神として信仰を集めるようになっている。

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