神風特別攻撃隊 金剛隊員由来の軍刀 在銘脇差白鞘 錆身 備前刀 旧帝国海軍

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商品情報


登録記号番号:千葉県第33510号

種 別:わきざし 元幅:2.6cm
長 さ:47.7cm 元重:5mm
反 り:1.0cm
目釘穴:2個
銘 文:備前国□□

※落札者の方は千葉県教育委員会への所有者変更届をお願いします。


皆様は、神風特別攻撃隊金剛隊をご存じでしょうか?
日本海軍で金剛と言えば、戦艦「金剛」が有名だと思われます。
また、特攻隊で金剛と言えば、人間魚雷と言われた「回天」の金剛隊が知られています。
今回の脇差は、収集家の方からの提供であり、その方が言われるには
元軍刀であり、金剛隊の隊員の遺品であるとの事です。
この金剛隊、上記のどちらでもなく、海軍航空隊神風特別攻撃隊の金剛隊の物との事です。
金剛隊は、筑波海軍航空隊で編成された特攻隊でフィリピンへ出征した隊の様です。
現在、茨城県には筑波海軍航空隊記念館があり、私も今回の出品に当たり拝館させて頂きました。
神風特別攻撃隊金剛隊は、海軍上層部の要請を受け、昭和19年に第1部隊が編成されます。
これは第30隊まで編成され、台湾からフィリピン沖での戦いに参戦したようです。
筑波の海軍航空隊は、航空機パイロットの訓練施設として造られていたようで、
同県霞ケ浦に航空隊が存在した為、左程遠くなく、広い滑走路がとれる現笠間市に作られました。
非常に厳しい訓練で知られており、「鬼の筑波」と呼ばれていました。
其の甲斐あってか、海軍兵の中でもエリートと呼べる航空隊員を多く輩出したようです。
特攻隊員選出にあたっては、志願制だった様です。
当時は特攻隊員を英雄視する風潮があった様で、特攻隊生き残りの方の話では
エリート中のエリート、10万人の中の50人等の言葉が聞けました。
筑波海軍航空隊記念館には特攻隊員の遺書なども展示してあり
父・母など家族に向けた物が多く見られました。
収集家の方の話では、航空機に搭乗し特攻をかける為、軍刀は無用とし
自身の分身として刀を家族に送った物だと話されていました。
軍刀拵えではなく、白鞘に納めているのは、保存もありますが
敗戦後のアメリカ軍から守る意味もあっただろうと思われます。

刀身の 長期の保存の為か、錆が見られます。
その他詳細は、写真を参考にしてください。
刀の産地として有名な、備前の刀らしく美しいシルエットの一振りです。

※写真の刀掛け等は付属致しませんのでご注意ください。


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